腰痛

初筆2003年10月26日
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腰痛といってもいろんなパターンがあり、簡単にかたづけられるものではありません。

腰痛には、骨格のバランスの変化(骨盤のずれ)、また変形によりおこるもの(老化による変形性腰痛症・すべり症・分離症など)・内臓からくる関連痛(胃十二指腸潰瘍・胆石・腎盂炎など)・ぎっくり腰(腰筋筋膜症・腰椎捻挫)と様々な原因があります。

骨盤は、筋肉靱帯また骨表面のざらつきの部分で固定されているのでずれやすく、脚を組んだり横座りをしたり、また段差で踏み外すといったことで簡単にずれます。骨盤がずれると座骨神経痛を引き起こし、また骨盤内の循環障害を起こすことで下腹部臀部の周りに脂肪が付きやすくなり、冷え性の原因となります、早めの治療をおすすめします。

変形による腰痛は、鍼では変形を良くすることができないので、完全に症状を取ることはできません。しかし、がまんして放置するともっと変形がひどくなりますので現状維持を保つために治療をおすすめします。

内臓からくる腰痛は、最も多く、鍼治療で内臓を良くすることで腰痛が良くなることは珍しくありません。

ぎっくり腰は筋肉表面を覆っている筋膜を痛めたり、腰椎のずれから引き起こす場合などがあります。基本的に数回の治療で治りますが、腰椎のずれが正常に戻るまでに時間がかかることがあります。