自己免疫疾患による膠原病

初筆2003年10月26日
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膠原病というと、代表的なものとしてリュウマチ・シェイグレン症候群・エリテマトーデス・ベージェット病などがありますが、これらは自己免疫疾患といって体が持つ免疫が誤操作により自らの組織細胞を攻撃してしまうというものです。

残念ながら、今の医学では一度罹患したら治癒させることは困難とされています。病院での治療はほとんどが副腎皮質ホルモンの投与による対処用法で副作用を伴います。しかし鍼治療によりもちろん治癒させることはできませんが、現状維持もしくは症状を良くすることはできます。

慢性関節リウマチ 膠原病の中で最も多い疾患です。気圧の変化に影響があり、間接の節々が腫れかなりの苦痛を伴います。おもに鍼治療は、腫れにたいして炎症を引かせるために体内から副腎皮質を出るように処置します。また免疫の誤操作なので胸腺・リンパの働きを良くします。

なかなか治療は回数を重ねないと結果は出てきませんが、ほとんどの人が症状が良くなってきます。たとえば、RA反応がプラス7・CRP反応(炎症反応)が2.4だった方が1年の治療でRA反応プラス0・CRP0.4と正常値になり薬を服用しなくとも生活ができるようになられました。

シェイグレン症候群 リューマチ症状とドライアイ・ドライマウスを伴う疾患です。涙や唾液など粘液が出てこないため人工の涙・唾液を使って、粘膜に炎症を起こさないようにと今の医学では処置されるみたいです。

今鍼治療を継続中ですが、人工の涙・唾液を使わなくとも自力で粘液が出るようになっています。

エリテマトーデス リューマチ症状と顔に蝶形垢斑が見られ、血小板減少がおもな症状です。

鍼治療では、血小板減少に対し、かなりの効果を得ることができました。血小板は正常値25万ですが、エリテマトーデスの患者さんは1万とかなり低く出血しやすい状態でした。でも半年の治療で20万と増えています。