腹部内臓器疾患

初筆2003年10月26日
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悪心、腹痛、食欲不振、便秘、下痢、膨満感、などのさまざまな腹部症状に対して、鍼治療が効果を発揮する場合があります。

鍼治療には、肝臓や胃腸の機能を高める作用がありますが、これらの腹部の症状は多くの原因によって引き起こされますので、信頼できる医療機関で原因疾患を明らかにしておく事が必要です。

慢性肝機能障害や慢性の胃腸炎、胃・十二指腸潰瘍などでも重篤なものでなければ鍼治療で症状が好転する可能性があります。

また、慢性の便秘でも鍼治療と食事療法や運動療法を併用する事で改善される可能性が高まります。

妊娠中のつわりなどでも鍼治療によって軽減できる場合が多々あります。

食物の消化・吸収・排泄は、生命を維持する上で最も基本的な重要な働きであり、胃腸や肝臓の機能を整えておく事は私達の健康を保つ上で非常に大切です。

食欲不振や消化不良を改善する事で体力が向上したり、便秘を解消する事で頭痛や肩こりを改善できる場合もあります。

胃腸・肝臓などの治療は、比較的長期間、根気良く継続する必要がありますが、その分効果が表われると体質が変化したかと思う程体調が良くなります。

体質改善と思い、辛抱強く鍼治療を継続される事をお薦めします。