目・耳・鼻の症状

初筆2003年10月26日
E-mail: maeda@harikagaku.net

鍼治療は、目・鼻・耳のさまざまな症状に対しても有効な場合があります。

眼性疲労やアレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、滲出性中耳炎、突発性難聴などでも鍼治療によって驚くほど症状が好転する事があります。

眼性疲労 どの職種もパソコンを使うようになり、瞬きの回数が減るせいか症状を訴えるかたは多いです。眼に所属するリンパの滞りを鍼で取り除くだけでかなりらくになります。以外とこの治療をやると、肩凝り・頭痛もらくになったと言われます。

副鼻腔炎 前頭道副鼻腔炎(眉間の奥)と上顎道副鼻腔炎(頬骨の奥)に分けられ、早いうちに鍼をやると両方とも2・3回でよくなりますが、慢性になると時間はかかります。でも前頭道副鼻腔炎は慢性でも結果が早いようです。

また、風邪を引いた後、なかなか鼻汁が止まらないなどという場合でも、鍼治療によって鼻詰まりや鼻汁の症状が消失したという例は珍しくありません。

また、最近は花粉症などで目や鼻の症状に悩んでおられる方も多く見られますが、花粉症などでも鍼治療を継続する事で症状が軽減し、例年よりもずっと楽につらい時期を乗り切る事ができたと喜ばれた事も少なくありません。花粉症の症状が出てからの治療はあまり改善されないことが多いようです。花粉が出る2ヶ月前からの治療をおすすめします。

突発性難聴 今の医学では原因は解明されていませんが、病院での治療は副腎皮質ホルモンの投与と高圧酸素療法をおこなうみたいです。当院にはそのような治療をおこなった後みえることが多く、時間がたっていることがほとんどです。でも発病して1ヶ月以内に鍼治療をおこなえば症状が快復します。ちょうどこのごろ突発性難聴の患者がみえましたが、発病1週間で鍼治療を始め、5回で治癒しました。このように急性の場合、鍼の効果は早く症状が消失することがありますので、早めの治療をおすすめします。